2008年5月24日(土)18:00
宮内庁式部職楽部

 雅楽は、宮中の儀式、饗宴、春・秋の園遊会などの行事の際に演奏されているもので、55年、国の重要無形文化財に指定された。楽部楽師は重要無形文化財保持者に認定されおり、洋楽も修得していて、皇室の行事の際には演奏を行っている。ちなみに、宮内庁の楽部は、我が国の洋楽演奏団体のうちでも最も古い歴史を持つものの一つだ。

■第1部 管絃
「太食調音取」(たいしきちょうのねとり)
「催馬楽 更衣」(さいばら ころもがえ)
「合歓塩」(がっかえん)
「輪皷褌脱」(りんここだつ)
■第2部 舞楽
「輪台・青海波」(りんだい・せいがいは)
「納曾利」(なそり)

 雅楽は、わが国上代からの神楽歌・大和歌・久米歌等と、5世紀頃より伝来した古代アジア大陸諸国の音楽と舞が融合してできた芸術で、ほぼ10世紀に完成し、皇室の保護の下に伝承されてきた。その和声と音組織は、高度な芸術的構成をなし、現代音楽の創造・進展に対して寄与するばかりでなく、雅楽それ自体としても世界的芸術として発展する要素を多く含んでいる。宮内庁式部職楽部は、宮中の儀式、饗宴、春・秋の園遊会などの行事の際に演奏するほか、56年から文化団体や一般に公開するため、皇居内の楽部において毎年春秋2回演奏会を催している。また、毎年2回程度の地方公演と年1回程度の東京・国立劇場での公演を行う。59年の国連総会会議場、70年のウィーン国際音楽祭、87年の米国2都市、89年のベルギー、ドイツ両国3都市、2000年の天皇皇后両陛下のオランダ・スウェーデン訪問を機にヨーロッパ3カ国3都市などの海外公演も行っている。1952年、宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は、国の重要無形文化財に、楽部楽師は重要無形文化財保持者に認定されている。また、これらの職員は、洋楽も修得していて、皇室の行事の際には演奏を行っている。 今回上演される舞楽〈青海波〉は、「源氏物語・紅葉賀」で光源氏が藤壺の前で舞ったとされる曲。「源氏物語千年紀」にあたる2008年、フェスティバルホールに王朝絵巻が再現される。大阪国際フェスティバルには、1966年、97年に続き3回目の出演となる。

写真:宮内庁提供